「鉄」と「ステンレス」は、同じような金属に思え、何が違うのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。私たちの暮らしの中でも、身近な素材として多く使われている「鉄」や「ステンレス」は、実は用途や特徴など、さまざまな違いがあるのです。2つの違いを知ることで、素材選びなどの際に失敗することなく活用できるでしょう。
そこで今回は、鉄とステンレスのそれぞれの特徴を紹介し、2つの違いについてわかりやすく解説していきましょう。
鉄について
暮らしに欠かせない素材の一つに「鉄」があります。建築素材をはじめ、フライパンやインテリアなど、幅広いジャンルに使われているのです。ここでは、鉄について詳しく紹介します。
身近な素材
私たちの暮らしを支える身近な素材の鉄は、金属製品の9割を占めているとも言われています。何度もどんな形にでも生まれ変わることができる持続可能な素材でもあり、地球に優しい面も持ち合わせているのです。幅広い用途で使われている鉄は、さまざまな特性を兼ね備えていながらも、多様なニーズに応えてくれます。
鉄には無限の可能性を秘めており、自由自在にアレンジしながらも、暮らしに溶け込みながら支えてくれているのです。
強度が強い
鉄は鋼の一種として分類されますが、炭素や不純物を取り除くことから、優れた強度を持ち合わせます。高い耐久性を持つからこそ、多くの建築現場などに用いられているのです。家やビルなどの建物をはじめ、線路や電車の車両などに欠かせない素材として使用されています。
そんなに高い需要があるのにもかかわらず、鉄は安価に手に入りやすいのです。さらに、強度があって加工しやすい特徴があります。
ステンレスについて
キッチンや家電などに使われている「サビない金属」として有名なステンレスは、特殊鋼の一つで鉄をベースにつくられています。ここでは、ステンレスはどのような素材なのかを紹介します。
鉄とクロムの合金
ステンレスは、鉄をベースにしてクロムを合わせてできた合金鋼になります。クロムは鉄と交わることで薄っすらとした膜を生じるため、この膜のおかげでステンレスをサビから守っているのです。ステンレスには、合金の比率によって異なるいくつかの系統があります。
それぞれの系統の中に、さらにいくつもの種類があり、ステンレスには100種類以上あるとも言われているのです。また、熱が伝わりにくい性質があるため、加工が難しい素材としても有名です。
光沢がある
ステンレスの見た目は光沢があり、金属の美しさを表現する代表格と言えます。さびにくいので、メンテナンスがしやすく重宝されている金属です。キッチン周りの製品に多く使われており、光沢によって清潔感を演出しながらも、サビから守ってキレイな状態を長持ちさせる素材として活躍しています。
ステンレスは、鍋やポット、冷蔵庫や炊飯器など、さまざまな家電や製品に用いられており、私たちの生活に欠かせない金属とも言えるでしょう。
鉄とステンレスの違い
鉄とステンレスは、それぞれ魅力的な特徴を持っていますが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、鉄とステンレスの違いについて3つのポイントを紹介します。
サビやすさ
ステンレスはさびにくい金属のため、キッチン関連のアイテムに主に使われているなど、水回りの製品に多く用いられています。一方、鉄はさびやすいですが、さびにくい素材へときちんと加工することで、使いやすい素材となって用いられているのです。
磁石が付くか
鉄かステンレスかをパッと見分けるには、磁石を使うことで違いがわかります。ステンレスには磁石がくっつかず、逆に鉄には磁石がくっつきやすいのです。同じような見た目でも、この磁石を用いて鉄かステンレスかを見分けることができます。
加工のしやすさ
ステンレスの加工は難易度が高く、加工がしにくい特徴がありますが、鉄は加工しやすいため、柔軟にニーズに応えられる金属と言えるでしょう。ステンレスも強度があり、優れた特徴がありますが、加工難材であるため用途は限定されてしまいます。一方の鉄は、用途に応じて形を変えることがしやすいため、さまざまな現場の資材などに使われているのです。
まとめ
今回の記事では、鉄とステンレスの違いについて紹介しましたが、どちらも私たちの暮らしを支えるために必要な素材です。ステンレスは光沢がありサビにくいですが、加工しにくい面もあります。逆に、鉄は加工しやすいですが、サビやすい面もあるのです。それぞれの用途に応じて最適な金属を選ぶことで、さらに暮らしやすい環境を整えることができるでしょう。
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