バリアフリーという言葉は、近年浸透しつつある言葉です。しかし、どこにどのように使われているか知っている方は、まだ多くありません。バリアフリーについて理解することで、どのような人が、どのようなバリアを抱えているか、どこをバリアフリー化することで快適な生活を送れるかを知ることが可能になります。今回は、バリアフリーの言葉の意味や由来、バリアフリー化が必要なところなどについて説明します。
バリアフリーとは
バリアフリーとは、どのような由来や意味があるのでしょうか。また、町にはどのようなバリアがあるのかについても説明します。
言葉の意味
バリアフリーとは、障壁となるものを取り除き、生活しやすくすることを意味します。物理的な障壁の除去がもともとの意味でしたが、最近では広い意味で用いられており、障壁の種類も、物理的なものからこころなど目に見えないものまで多岐にわたります。
バリアフリーの歴史について
バリアフリーは、1960年代前半に欧米で生まれました。バリアフリーが法制化されたのは、アメリカが最初であり、その後、国際的に広まりました。日本でも1980年代以降からバリアフリーに基づいた法制化がすすめられ、近年ではさまざまなバリアフリーに関する法律があります。
町にはどのようなバリアがあるのか?
普段生活している中で、健常者にとってバリアは見つけにくいでしょう。しかし、普段の生活の中では、住まい・こころ・まち・もの・情報・社会・交通の7つのバリアがあります。物理的に障壁となっているものから、目には見えない障壁も存在するため、見つけることが難しい場合もあります。さまざまなバリアを取り除くことは、どのような人にとっても過ごしやすい社会につながるため、バリアフリーは重要視されているのです。
バリアフリーはどのようなところにある?
バリアフリー化が進んでいる場所は、公共施設やショッピングモールなどがあります。また、多くの場所で、バリアフリーのマークが設置されています。このことから、当たり前に生活している中でもバリアフリー化が進んでおり、より多くの人が障がいを抱えることなく過ごせるようになっていることがわかるでしょう。
公共施設
駅や図書館などの公共施設では、どのような人でも施設を利用しやすいようにするためのバリアフリー化が進んでいます。エレベーターやエスカレーターの設置、点字、ホームドアなどがあります。
バリアフリーのマークについて
バリアフリーのマークは、主にピクトグラムで描かれています。ピクトグラムやわかりやすい色遣いにすることによって、どのような人でもすぐにわかりやすい案内図にできます。
これからどこにバリアフリーが必要になる?
これからの社会では、どのような場所でもバリアフリーは必要です。とくに、毎日過ごす家の中や、駅、商業施設などでバリアフリー化を進める必要があります。また、一人一人が、こころのバリアフリーについても、理解することが大切です。
家の中
家の中には、探してみるとさまざまな場所にバリアがあります。少しの段差や手すりがない場所などがバリアとして挙げられます。そのような場所には、段差の代わりに坂にしたり、手すりを設置したりすることによってバリアフリー化が可能です。また、お風呂場やトイレなど、細かい動作が多くなる場所もバリアフリーにできます。手すりを付けたり、お風呂の段差を低くしたりすることによって、どのような方でも使いやすくすることが可能です。
駅
大きな駅では、バリアフリー化が進んでいます。一方、小・中規模の駅では、バリアフリー化の不十分な場所が多いのです。とくに、ホームドアの設置は、主要駅でしか設置されていないことが多く、高齢者の多い地域ではまだ少ないでしょう。どのような方でも利用しやすいようにするために、階段だけの駅はエレベーターの設置、多目的トイレの設置、またさまざまな場所への手すりの設置といった対応が必要です。
商業施設
商業施設では、小さい子どもから高齢者の方まで、幅広く利用しています。そのため、ベビーカーや車いすが通りやすいような通路の設計が大切です。また必要に応じて、移動しやすいように手すりの設置も必要になるでしょう。物理的な障壁を取り除くことで、どのような人にも過ごしやすい施設にすることが重要でしょう。
こころのバリアフリー
近年では、こころのバリアフリーが注目されています。これは、物理的なものではないため、対応することが難しいのです。しかし、一人一人の意識を変えることによってバリアフリー化につながります。目の見えない方に対しての補助方法や、ヘルプマークについて知ること、筆談などがあります。積極的に補助することで、バリアをなくすことが可能です。
まとめ
バリアフリーという言葉は、さまざまな用途で使われるようになりました。物理的だけではなく、心理的なバリアについても言及されることによって、バリアの幅が広がった方も多いでしょう。しかし、まずは物理的なバリアをなくすことが大切です。
「株式会社 Number Second」では、バリアフリーの一つである手すりの取り付けを専門に行っています。家の改修をしたいけれど、どうすればより快適に過ごせるかわからないと悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。お待ちしております。